健保組合47.9%が赤字 高齢者医療支援の負担増
2025年9月25日
大企業の社員らが加入する全国1378健康保険組合の2024年度決算見込みで、47.9%に当たる660組合が赤字となった。
高齢者医療を支援するための拠出額が伸びたことが影響した。前年度の52.6%からは改善した。
健康保険組合の全国組織、健康保険組合連合会(健保連)が25日発表した。
全体の収支は、賃上げで保険料収入が増えたため145億円の黒字だった。黒字は2年ぶり。
平均保険料率は月収の9.31%。前年度から0.04ポイント上がり過去最高になった。保険料率を引き上げたのは147組合だった。
公的医療保険制度を支える現役世代の負担感が強まっている。
決算見込みによると、経常収入は9兆2677億円となり、前年度から4.9%増えた。
経常支出は3.2%増の9兆2531億円。このうち、高齢者医療への拠出は5.7%増の3兆8591億円と40%余りを占めた。
加入者の医療費支払いに充てた保険給付費は1.3%増の4兆7925億円とした。
全国の健保組合には、大企業の社員や家族約2800万人が加入する。
早めの受診で体の負担も保険料の負担も最小限で止めましょう。