「コメ買ったことない」江藤農相はあの大物の息子、2月には国会で“逆ギレ発言”騒動も
2025年5月19日
自民党の江藤拓農相が、18日に佐賀市で行った自民党県連の政治資金パーティーに出席した際、
価格高騰が続くコメについて「私は買ったことがありません。支援者の方々がたくさんコメをくださるので、まさに売るほどあります。
私の家の食品庫には」などと発言したことが19日、関係者への取材で分かった。
コメが食べたくても価格高騰や品流通不足で買えない消費者が多いにもかかわらず、
消費者の神経を逆なでするような自慢げな発言でもあり、資質が問われるのは避けられない。
江藤氏は、衆院宮崎2区選出の衆院議員。1960年(昭35)、宮崎県生まれ。成城大卒。
父親は、運輸相や建設相などを歴任し、歯にものを着せぬ発言で知られ、自民党の大物議員としても名をはせた江藤隆美元総務庁長官。
隆美氏は2003年衆院選に出馬せず政界を引退。父の秘書を務めていた江藤氏は父の選挙区を引き継ぐ形で、
2003年衆院選で初当選した世襲議員。当選8回で、これまで農水政務官や農水副大臣、自民党農林部会長などを務め、
「農水族」と呼ばれた父の足跡を追うように農政に関連したポストに就いてきた。2019年、第2次安倍内閣の農相で初入閣。
昨年11月、第2次石破内閣で再び農相に就任している。
江藤氏をめぐっては、今回のような「問題発言」騒動が、今年2月28日の衆院予算委員会分科会でも起きたことがある。
日本維新の会の徳安淳子議員が、備蓄米放出やコメの価格高騰について「お金を出せばそれは買えます。
だけれども、お金を出せないから、買えないから国民が困っているということについては、どうお考えなんでしょうか」と質問した際、
江藤氏は「法律に基づいて備蓄米は運用しなければなりません。食糧法それから財政法に基づいてこれは運用しなければなりません。
(略)立憲主義ですから、法律はしっかり守らなければなりませんので。
そういうことでありますから、価格の安定なんて書いてありません、食糧法には」と発言。「書いてあるよ」などの指摘が飛んでも、
「書いてありません。書いてありません。書いてありません!」と語気を強めて3度否定した。
ただその後、「価格の安定について(食糧法に)書いてあるんですか、ないんですか」と徳安氏にあらためて指摘されると、
江藤氏は「大変失礼しました。書いてありました」と、その場で訂正した。「(担当大臣として)そのようなご認識で、
とてもびっくりしている」と皮肉られる始末となり、SNSでも批判を浴びた。
お米が余るほどあるのであれば庶民に分配しませんか??