「景色が大きく傾いた」106歳の現役理容師、強烈な印象残る100年前の大震災
2023年9月1日
栃木県那珂川町の理容師、箱石シツイさんは、106歳の今も現役で働いている。毎朝、新聞を読み、我流の
「長生き体操」を欠かさず、エプロンをかけて店にお客さんを迎える。90歳超の常連客も、シツイさんの手にかかれば
「赤ちゃんの時から知っている」。
大正、昭和、平成、令和と四つの元号を生き抜き、1世紀を超える人生で苦楽を味わった。第2次世界大戦では夫と店を
亡くし、子どもたちと一緒に死のうとしたこともある。「ずっと荒波の中にいるような人生だった」。シツイさんが
語る数々の出来事は、日本の現代史を映し出す。記憶に残る「原風景」は、100年前に起きた関東大震災。
当時6歳だった少女に、強烈な印象を残した。
災害は忘れたころにやってきます。今日という日を記憶に刻み万全の準備をしましょう