マイナ保険証ついに“知事の乱”
2023年6月28日
底なしマイナトラブル対応のマズさから、支持率急降下の岸田政権。日経新聞の世論調査によると、政府対応は
「不十分」が76%に上る。共同通信の調査では7割が来秋の保険証廃止に反対だ。こうした世論の風を読んだのか?
“モノ言う首長”が政府に注文をつける動きが出てきた。
来年秋に現行の保険証を廃止し、マイナ保険証に一本化する政府方針について、宮城県の村井知事は26日の定例会見で
「国民が不安に思っている以上は丁寧な対応が必要。(政府は)国民の声をよく聞いて、開始時期をよく考えて
ほしい」と語った。
村井氏はマイナカードの推進派として知られる。運転免許証との一体化は「必ず携帯するようになる」と大賛成。
マイナ保険証も「メリット」を強調していた。昨年10月、河野デジタル相がマイナ保険証への一本化を発表した時、
村井氏は「医療や薬のデータが一元管理でき、個人も社会も便利になる。医療費の抑制にもつながる」と県独自の
普及策を明らかにした。そんな推進派知事でさえ政府に開始時期の再考を求めたのである。
「マイナ保険証のメリットを高く評価し、普及を進めたい意向の村井知事が“待った”をかけたのは、それだけ来秋の
スタートが無理筋だということです」
一度立ち止まり考えるのも得策かもしれませんね?