死亡の5歳男児だけが初歩の「お魚級」
2023年4月24日
「監視態勢に緩みがあった」――。富山県高岡市のフィットネスクラブのプールで、同市の保育園児の男児(5)が
亡くなった事故で、施設の運営会社の社長は23日、取材に対して責任を認め、謝罪した。
施設によると、男児は22日、毎週土曜の午後4時~同5時に開かれていた水泳教室に参加。1年ほど通っていたが
他の参加者は小中学生で、男児だけが「お魚級」と呼ばれる初歩的な指導を受けていた。男児は教室の受講中、
スタッフにひもで浮具を腰に付けてもらっていた。プログラムの最後にある「遊びの時間」に、水中に設置していた台に
飛び込んで乗ろうとした際にうまく乗れず、浮具が外れてすぐに沈んだという。
施設の形田博之社長は、「浮具は外れることもある装置で十分に配慮すべきだった。スタッフには所定の位置に
ついていなかった者もおり、お粗末だった」と話した。施設は事故を受け、当面の間、営業を休止するという。
プールに設置された監視カメラは事故の様子も捉えていたといい、県警はこの映像を押収し、事故に至った経緯を
調べている。
男児の父親は23日、読売新聞などの取材に対し、涙を流しながら「今はそっとしておいてほしい」と話した。
指導者は人の命の尊さをどう考えているかまず面前にて説明し罪に処せられるべきです。