学校で撮影する集合写真の「合成加工技術」
2023年2月14日
学校の記念写真といえば、撮影の日に休んでしまった生徒は切り抜き写真で隅に添えられていました。
そんな記念写真の常識が、現在は消えつつあるといいます。そこで、愛知県豊田市にある『稲垣写真館』へ訪問。
写真の合成を手掛ける『稲垣写真館』は、創業67年の老舗写真館。一体どのように加工しているのでしょうか。
まずは、撮影日に欠席者の場所を空けて元となる集合写真を撮影。そして後日、空けておいた場所で欠席者を撮影します。
撮影時にはポイントがあり、顔の向きがズレないよう同じ位置で撮影すること。先生が座る位置にピントを合わせる
ため、そこに従業員を配置してピントの微妙なボケ具合を考慮します。
こうして撮った2枚の写真を加工ソフトで合成していきます。欠席者を切り抜き、元の集合写真の背後に移動。
重なる部分の境界線を細かく修正し、他の生徒と同じように影を加えます。そうすると、隅に追いやられていた
欠席者があたかもその場にいたかのように合成できるのです。
ちなみに、この記念写真の合成は「写真代やアルバム代に入っているので、一切お金は頂いていません」と
代表の稲垣利彦さんは話します。
稲垣写真館では、写真加工ソフトの進化に合わせて、20年ほど前から合成サービスを開始。今ではおよそ60校の
幼稚園や学校から、記念撮影の仕事を請け負っているのだそうです。
昔お休みや一人だけ目を閉じた写真の経験がある方はどうですか???
ほんわか