23年度税収、70兆円超へ 企業好業績で2年連続大台突破
2024年6月24日
2023年度の国の一般会計税収は、70兆円を超える見込みであることが24日、分かった。
過去最高だった22年度の71兆1373億円に続き、2年連続で70兆円の大台を突破する見通し。
企業の好業績を背景に、所得税や法人税の税収が好調に推移している。
22年度を超えて、過去最高を更新するかどうかが焦点になる。
毎年度の税収は、4月から翌年5月分までが対象となる。3月期決算企業が納める法人税などを反映するためだ。
財務省が現在精査中で、23年度分を7月上旬に発表する。
政府は23年度補正予算段階で、税収は69兆6110億円を想定。今年の4月末までを見ると所得税収が順調に推移している。
法人税収は、円安進行で海外事業の収益が拡大した企業業績に支えられ、
政府が予想する14兆6620億円と同程度になるもよう。
消費税収は歴史的な物価高などを背景に22年度に過去最高を更新した。
国の税収は、リーマン・ショックの影響があった09年度に38兆7330億円まで落ち込んだ。
その後、消費税増税や景気回復を背景に増加傾向が続いている。
納税が多いからと言って経済が豊かになったとは感じにくいというお声が比較的多いように感じます。