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白河の関越え

2022年8月22日

 第104回全国高等学校野球選手権大会は22日、阪神甲子園球場で最終日となる第14日を迎え、決勝戦で仙台育英(宮城)と
下関国際(山口)が対戦。投打の噛み合った仙台育英が8-1で勝利し、甲子園初優勝を飾った。
 仙台育英は背番号「10」の斎藤蓉、下関国際はエース左腕の古賀康誠が先発マウンド。両投手がともに最高の立ち上がりを
見せ、序盤はスコアボードにゼロを並べた。
 試合が動いたのは4回、仙台育英は先頭の山田脩也がレフト線への二塁打でチャンスメイク。犠打で走者を三塁に送り、
4番・斎藤陽の一、二塁間を破る適時打で1点を先制した。
 対する下関国際も直後の5回、無死から四球と安打で一、二塁の場面を作った。しかし、後続は犠打失敗と二併殺打に倒れ、
同点のチャンスを逸した。
 ピンチを凌いだ仙台育英はその裏、1死三塁のチャンスを作ると、1番・橋本航河が変化球を仕留め、センターへのタイムリー
ヒット。さらに、ディレードスチール成功で再び得点圏に走者を置くと、2番・山田も続いて大きな2点を追加した。
 下関国際は6回、先頭の赤瀬健心が右中間を破る三塁打で突破口を開くと、3番・仲井慎の一ゴロの間に生還。1点を返し、
反撃の狼煙を上げた。
 しかし仙台育英は7回、無死一塁から1番・橋本がタイムリースリーベースを放つと、なおも1死満塁から5番・岩崎生弥が高めの速球を振り抜き、レフトスタンドに飛び込む満塁本塁打。
5回途中からマウンドに上がった下関国際の好投手・仲井に対し、一挙5得点のビッグイニングを作った。
 仙台育英の先発・斎藤蓉は、大舞台で7回1失点の好投。8回から右腕・高橋煌稀へ継投。執念を見せる下関国際を振り切り、ついに東北勢の悲願「白河の関越え」を達成した。
最後まで頑張りました。お疲れ様、きっと何年後には良いと思い出になると思います

       

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