渡辺恒雄さん死去 98歳 読売新聞グループ本社代表取締役主筆
2024年12月19日
戦後の政治報道で存在感を発揮し、「プロ野球界のドン」としても知られた渡辺恒雄(わたなべ・つねお)
読売新聞グループ本社代表取締役主筆が19日、肺炎のため死去した。98歳。葬儀は近親者のみで営む。
お別れの会を後日開く。喪主は長男睦(むつみ)さん。
1926年5月、東京生まれ。東大文学部哲学科卒。学生時代に共産党に入党したが、路線対立から脱党。
その後は共産主義に対して一貫して否定的な立場を取った。
読売新聞社に入社後は、政治部を中心に活動。
自民党の故大野伴睦元副総裁や故中曽根康弘元首相との盟友関係が知られた。日韓国交正常化では、
大野氏と韓国政府高官の仲介役を務めるなど、政府・与党の権力者と一体化した取材手法を取り、
国交正常化の大枠を決めた62年の「金(鍾泌韓国中央情報部長)・大平(正芳外相=いずれも当時)メモ」の存在などを
スクープした。半面、ロッキード事件に関与した右翼の大物、故児玉誉士夫氏との交流などが問題視されたこともある。
ご冥福をお祈りいたします