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全会一致の「三くだり半」に斎藤氏感情あらわさず

2024年9月20日

兵庫県の斎藤元彦知事に対する不信任決議案が19日、県議会で可決された。
半年前、自身のパワハラ疑惑などが記された文書の存在を把握して以降、作成者を特定して処分を強行し、その対応の正当性を訴え続けてきた斎藤氏。しかし、待ち受けていたのは議会から知事への「三くだり半」となる不信任だった。
一連の経緯を振り返ると、問題拡大を招いた斎藤氏の言動が浮かび上がる。
次々と積み上がる賛成の白(はく)票。19日、県議会議場の理事者席でただ一人、スーツにネクタイ姿の斎藤氏は、
投票する議員らに淡々と会釈を繰り返した。
「白票86票、青(せい)票(反対)0票。不信任決議案は可決しました
午後5時38分、全会一致での可決を告げる浜田知昭議長の声が議場に響いた。
じっと前を見据える斎藤氏。感情を消したかのような姿は、怒りをにじませた半年前との落差を強く印象付けた。
3月27日の知事定例会見。斎藤氏は自身や県幹部を誹謗(ひぼう)中傷する文書を作成したとして、
元県西播磨県民局長の男性(60)を強い口調で非難した。
「業務時間中に噓八百含めて文書を作って流す行為は公務員として失格だ」
この時点で、告発文書は一部の県議や報道機関などに送られただけだった。
だが、部長級幹部を解任し、目前に迫った退職を認めないという極めて異例の人事によって、
県の対応に批判が集まるようになった。
内部調査の結果、県は文書の核心部分は事実ではないと結論付け、5月に男性を停職3カ月の懲戒処分とした。
だが、調査を担ったのは知事の部下にあたる人事課職員。
斎藤氏は弁護士も調査に関わったことから「調査は一定客観的」と主張したが、
「中立性が担保されていない」との批判が高まり、6月に県議会で調査特別委員会(百条委員会)が設置された。
7月7日、百条委での証言を控えていた男性が死亡した。自殺とみられ、告発者を保護することなく、
特定して人事措置を取った県の対応に、より厳しい視線が注がれることとなった。
百条委では、8月30日の証人尋問で「(職員への対応で)行き過ぎた面があった」と反省の言葉を述べる場面もあった。
ただ、公益通報者保護法違反を指摘される処分の経緯については「法的に問題はない」との見解を重ねて示し、
今月6日には「道義的責任が何かということが分からない」と発言。
全議員による辞職要求から不信任へという流れを決定づけた。
「法的、内容も含めてきちっとやってきた面はある」。不信任案の可決後、
取材に応じた斎藤氏は自身の正当性へのこだわりをにじませつつ、吹っ切るように語った。
「今の状況を招いているのは、私に責任がある。結果責任については負わなければいけない」
今後どうなるのか気になりますね

       

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