万博トイレ4割「オールジェンダー」、性的少数者に配慮…「使ってみたい」「入りづらい」反応様々
2025年4月16日
大阪・関西万博の会場では、性別を問わず誰でも使える「オールジェンダートイレ」が、
全体の4割のトイレに併設されている。SDGs(持続可能な開発目標)を推進する立場から、
性的少数者(LGBTQ)に配慮した取り組みだ。来場者からは慣れない形式に戸惑いの声も出ており、
定着するのか注目される。
オールジェンダートイレは、2021年の東京五輪を機に国内でも普及し始めたとされる。
五輪会場となった国立競技場や成田空港などにも設置されている。
万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)は、
会場の設計で「全ての人が利用しやすいユニバーサルデザイン」を目指した。
万博は、ジェンダー平等などのSDGsの実現を目指す場でもあり、
性的少数者も使いやすいオールジェンダートイレの導入を決めた。
会場内にある45か所のトイレのうち、4割の18か所に、
男性用、女性用とは別に個室のオールジェンダートイレ計108基を設置。
入り口には男性と女性両方のピクトグラム(絵記号)が掲げられている。
性的少数者を支援するNPO法人「カラフルブランケッツ」(大阪市)の康純香理事長は「心と体の性が一致しない人は、トイレに入ることで周囲に嫌な顔をされ、公共トイレに行かないようにしている人もいる。世界的なイベントでの設置は、
誰もが安心して暮らせる社会を目指すという点で素晴らしい」と歓迎した。
利用者の反応は様々だ。
神戸市の主婦(77)は「女性用は男性用に比べて列になっていることが多い。並ばないなら使ってみたい」と好意的。
一方で、大阪市北区の会社員女性(32)は「個室に入った時に便座が上がったままだと、
異性が直前に使ったと想像され、入りづらい」と話した。
ユニバーサルデザインに詳しい東洋大の高橋儀平名誉教授は「混雑時や子どもの付き添いなども含め、
誰もが使えるという認識を社会に広げないと、結果的に性的少数者が使いにくくなる。
万博協会は周知に力を入れるべきだ」と指摘する。
好意的なお話で少ないのはなぜでしょう??これでは子供たちも安心していけないですね