ロッテ球団本部長 契約更改の佐々木朗希に「わがままではない」
2024年1月28日
ロッテの佐々木朗希投手(22)について、球団の松本尚樹本部長は27日、契約交渉が難航した経緯について報道陣に
説明した。佐々木は12球団の契約保留選手でただ一人、今季の契約が未更改となっていたが前日に球団が契約合意を発表。昨季から現状維持の1年契約8千万円(推定)でサインした。
松本本部長と報道陣の主なやりとりは次の通り。
「今回佐々木選手に関して契約交渉が長引いたことで、一部報道で佐々木朗希が球団に対して、わがままを言っているとか、ごねたとか出ていたが、全くそういうことはない。1年目から代理人を通して話をしてきたので、朗希選手の思いを聞きながら、こっちも言いながらというところで(時間をかけて)やってきた」
「球団としても話し合いの中で至らぬ点とか、落ち度もありましたので、決して佐々木朗希だけが、わがままとかごねるとかではない」
「大リーグ移籍に関しては、入団当初から本人はずっと、夢を言っている。去年、いきなりアメリカに行きたいとか、そういうこと言い出したわけでもない」
――将来的な大リーグ移籍に関して交渉の時間をかけたのか。
「もちろんそれもあるし、彼は施設や育成選手の待遇とか、すごくチームのことを思った話も多かった。本当に成長しています」
――毎年大リーグ移籍の希望は出ているのか。
「そうですね。入団当初から彼の夢はもうあった。オフの度に毎年ですけど、その夢の話はしています」
――入団当初に移籍時期についての話はあったか。
「将来的に行きたいということで。ただ、毎年毎年、その夢の話は聞いています」
――球団としては、活躍次第では25歳以下でもポスティング(移籍)を認める方針はあるか。
「その都度都度、話をするので、どのタイミングになるかは別として、将来的には本人は絶対行きたいという話なんで、まあ、オフには毎年そういう話はしています。どのタイミングになるかは分からないですが、将来的にっていう話ですね」
――どういう選手になれば、球団として送り出せるか。
「どういう選手というか、もう頑張っていますんでね。毎年毎年成長していっていると思いますね。夢は大きくなっていくんで、その都度、オフにしっかり話し合いましょうという感じですね」
――今回ポスティングの要望は出たのか。
「ポスティングじゃないですね。アメリカに行きたいという夢を語るっていう。ポスティングじゃないですね」
――25歳以下はマイナー契約になる。球団としての見解は。
「1年1年話しているんで、どのタイミングとかはちょっと分からない。将来的には絶対行きたいということで、1年1年の話なんで、そこはあんまり意識せずに、毎年しっかり話し合うっていうところ。(25歳以下での移籍を認めるかは)こればっかりは分からないですね」
――球団としても納得しての契約更改か。
「もちろんそうです。ちょっと時間がかかったんですけど、しっかり、ゆっくり話をしましたので。ちょっと途中経過を言えば良かった。それがなかったんで、ちょっといろんな話(報道)が出て。でも全くそういうことはなかった」
――佐々木投手が「まずは目の前のシーズンをプレーすることが大事」と強調していた。
「年々チームのためにっていうのが強くなっています。だから、去年もけがした時はすごく悔しがっていました。去年2位で今年優勝するチャンスがあるのでそういう発言になっているんじゃないか」(構成・清水優志)