ビッグモーター兼重宏行
2023年7月31日
顧客の車に故意に傷をつけるなどして保険金を不正に水増し請求していた問題で注目を集めるビッグモーターだが、
問題の背景にはその特異な経営体質があったとして批判が過熱している。これまで数々の不正を指摘されながら無視を
決め込んできた兼重宏行・社長(71、7月26日付で辞任)は7月25日、ようやく記者会見を開いた。
不正請求問題について一貫して「板金塗装部門単独で、経営陣は知らなかった」と組織的な関与を否定し、不正を働いた
従業員を刑事告訴する可能性まで言及。報道陣から「自身を被害者と思っているのか。加害者の一端なのか」と
質されると、会見の最後に「刑事告発までする必要はない」と撤回する始末だった。
本来であれば隣にいるべき息子の宏一副社長(35、7月26日付で辞任)は不在で、頻繁な降格人事などを
主導してきたとされる宏一氏についての質問も相次いだが、「一生懸命確かにやって、なんとか会社業績を上げようと
動いているのはよくわかってました。それが行き過ぎになったのか、結構理詰めで話をしますんで、
それがプレッシャーになったんだなと、今となっては感じておりますけれど」と庇ってみせた。
兼重前社長は1976年、出身地である山口県岩国市で「兼重オートセンター」を創業、1980年に「株式会社
ビッグモーター」として全国規模に拡大させた。一代で築いた同社は、「売上高7000億円」「従業員数6000名」
「全国300店舗以上を展開」、そして「買取台数6年連続日本一」を謳っている。自動車生活ジャーナリストの
加藤久美子氏が語る。
2代目がやはり大事ですね。この問題は損保ジャパンからの出向がいるようなので何故か損保は知らないのか不思議!!!