デルタ株蔓延
2021年8月9日
新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない中、インド由来のデルタ株への置き換わりが進み、今月初旬の段階で陽性例に占める割合は、関東で約90%、関西で約60%と推定されている。
従来株やその後に置き換わった英国由来のアルファ株と比べ、デルタ株の感染力の強さは際立っており、
クラスター(感染者集団)の発生状況や感染経路も変容。対策は一層の強化を迫られている。
「これまでクラスターがほとんどなかった百貨店や理美容、学習塾などでも発生している。百貨店では、人が多い地下や
1階で多くの陽性者が出ている」
阪神百貨店梅田本店(大阪市)では従業員の集団感染が発生、感染者数は計130人を超えた。当初は利用客らが
立ち入らない店舗のバックヤードで感染が広がったとみられていたが、大阪市の松井一郎市長は保健所の調査結果を
踏まえ、「客からの感染の可能性が高い」との見方を示した。
市は無症状の客が、マスクを正しく着けずに大声で会話したり、ウイルスが付いた手で何かを触ったりしたことで感染が
広がった可能性を指摘。大阪府の吉村洋文知事は「デルタ株の感染拡大力の強さを物語っている。今までの接触の程度で
あれば感染しなかったものも感染するということだと思う」と語った。
国立感染症研究所などによると、デルタ株の感染力は従来株と比べ2倍、従来株より高いとされるアルファ株と比べ、
1・5倍高い可能性が指摘されている。感染者1人からうつる人数を示す「再生産数」は5~9・5で、
季節性インフルエンザより高く、水ぼうそう(8・5)に匹敵。「最も感染力の強いウイルスの一つ」との見方もある。
専門家組織は、マスクや手指衛生、人との距離の確保、換気といった基本的感染防止対策の強化を促し、「マスクに
ついては、飛沫(ひまつ)防止効果の高い不織布(ふしょくふ)マスクなどの活用を推奨する」と呼びかけた。
感染研所長で専門家組織の脇田隆字(たかじ)座長は商業施設を利用する際の対策について、「なるべく少人数で時間を
短くして、混雑した場面を避けることが重要だ」と改めて訴えている。
オリンピックを開催して感染者を増やすことになり、少しは行政の責任を認めて発言して頂きたいですね。
サウナ市長様へ!