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【セCS】スポーツ

2021年11月8日

シーズン2位の阪神が3位の巨人に敗れ、2連敗でCS敗退が決まった。どうしてこうなってしまったのか。評論家の伊勢孝夫氏は、短期決戦においての両軍指揮官の経験値の差を指摘。その上で、10日からのファイナルSで、ヤクルトと
対戦する巨人の〝勝機〟についても言及した。
【新IDアナライザー】短期決戦に慣れている原監督と、そうでない矢野監督の違いが出たと思う。阪神がダメだったのは攻撃陣だ。なんで11安打もして2点なのか。情けなすぎるし、見ていてストレスのたまる野球だった。
オーダーは大山、佐藤輝を入れ、近本を1番に戻して重量感はあったと思う。しかし、糸原にしてもマルテにしても
1球目からいくのはいいが、みんなボール球に手を出している。それは積極性とは違う。ある程度、1球目は球種、
コースがドンピシャで当たり、なおかつストライクを振ること。ストライクゾーンなら何でもかんでも打つというのは
好球必打ではない。
巨人の方がファーストストライクの好球を的確につかまえていた。これは経験値の差なのか、と思って見ていた。
佐藤輝の最後の打席もボール気味の初球に手を出して投ゴロだったし、その辺を我慢できるかが今後の課題になる。

巨人はシーズン終盤に10連敗を喫したことでCSも不利な見方をされていただろう。しかし、首位から大きく
引き離され、シャカリキになってやっても追いつかない。それよりもCSで本気を出せばいいと、坂本なんかは
「タヌキ」だから、そこまで考えていたんじゃないか。

ファイナルのヤクルト戦はこうはいかないまでも巨人に勝機はある。ヤクルトの1勝のアドバンテージを入れて
五分五分だろう。ヤクルトは昔から重圧を抱えずにプレーするし、その分、何を起こすかわからないチーム。巨人は
今回、松原、ウィーラーがいい働きをしたし、つなげていければ面白い試合になる。今の時点でいえば投手力は五分、
攻撃は2戦を終えた巨人が上だろう。
さてヤクルトとはどうなるか楽しみですね。

       

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