「カニに追われる夢を」「みんな漁師辞めることに」オオズワイガニ大量発生でカレイ漁に被害
2023年6月7日
北海道・えりも町。この時期、漁が盛んなツブ貝と一緒に大量のカニが水揚げされた。
1杯150円で売られている“オオズワイガニ”
水揚げされたのは、約200キロのオオズワイガニ。いま、日高地方の沿岸で大量発生していて、漁師も喜んでいるかと
思いきや、漁師はこう話す。
「1晩か2晩置いて廃棄する。カニが小さくて製品にならないんだわ。あんまり身も入っていない」(漁師の秋山さん証言)
直売所では1杯150円という極端に安い値段で売られていた。このオオズワイガニの大量発生は、この時期行われるカレイ漁に深刻な影響を及ぼしていた。
様似沖で引き揚げられたカレイの刺し網には、カレイではなく大量のオオズワイカニが絡まっていた。そして、
網をかじって穴を開けてしまうという。
「カニに追われる夢見てる。だから具合悪くなってくる。気持ち的に。泣きたくなる。なんとかしないとみんな
漁師辞めないといけない」(漁師の秋山さん証言)
この影響でカレイの水揚げ量は例年の半分以下に落ち込んでいるという。
地元の漁業関係者は、赤潮の影響でカニを餌にするタコが大きく減ったことが原因ではないかと見ているが、
はっきりとした因果関係はわかっていない。
皆さんが大好きなカニと言われていますが種類によっては残念なカニですね。