「ここはイヤだ。ママ、一緒に出て行こう」…再婚相手家族に殴り蹴られる大切な息子が
2024年1月28日
婚姻カップルの4分の1が、男女とも、もしくはどちらかがが再婚だという昨今、これに伴うように増えているのが
「ステップファミリー」と呼ばれる家族形態である。簡単に言えば連れ子がいる家庭のことである。
長年自治体で家庭支援の仕事を行っている子ども家庭支援課の女性職員は、ステップファミリーの家族生活の
難しさをこう語る。
「ステップファミリーは『生さぬ仲』とも言われ、血縁のない親子関係の構築が難しい。子供の年齢にもよりますが、
他人行儀なままだと打ち解けられないし、だからといっていきなり親密になろうとしても歪みが生じます。
夫の連れ子や再婚後に生まれた『セメントベビー』と呼ばれる実子との関わり方についても、必要以上に気負って
しまうことが多いようです」
痛ましい事件も度々起きている。
埼玉県さいたま市で起きた『小4男児殺害事件』(20年9月)では、殺人容疑などで逮捕された継父が「『本当の
父親じゃないのに』と言われ立腹した」と、動機を語ったとされる。また同県草加市では、夫の連れ子だった
長男(当時4歳)の背中を突き飛ばし、意識不明の重体にしたとして継母が暴行と傷害の罪で逮捕された(17年9月)。
これらは表面化したほんの一例に過ぎない。
パートナー選びは慎重になるに越したことはないが、再婚する際にはお互いの家族や親族との付き合いが出てくる
ことにも考慮が必要であろう。新しい生活の中で自身の連れ子を、再婚であるがゆえに起きる偏見の目や無遠慮な
言葉から守ることは容易ではないからだ。
一例です
太田和香さん(仮名・38歳)は、当時4歳だった連れ子の光くん(仮名)と共に、
再婚相手である夫・幸成さん(仮名・当時33歳)の実家で暮らし始めた。夫が初婚だったことや、
「できちゃった結婚」だったことから、義母からいわれのない中傷にさらされ、前途多難の結婚生活の船出となった。
そして、無事に夫の子供を出産して退院。自宅に戻り、子供が生まれたときの地域の風習だという近隣住民が集まっての
祝いの席で、光くんが蔑ろにされている様子を目の当たりにする――。
このような事案は氷山の一角ですし、世の中にはいっぱいあると思います、ご近所の方もこのような事案や
当事者で困っている際は「もみじ110番」へ連絡お願いします。命は一つ!!!