「あの子、冷却シート貼ってぐったりしてる」新幹線指定席車両の「咳親子」にざわめき。帰省先には高齢親。インフル最盛期の密室【専門家助言】
2025年12月30日
いよいよ本格的な年末帰省シーズンが到来したが、これがインフルエンザの流行期と重なることに
一抹の不安を覚えるという方もおられることだろう。
「インフルエンザウイルスは年によって流行する型が違うことは広く知られていますが、
A型、B型、C型及びD型と呼ばれる4つの型があることをご存知でしょうか。
内閣府によれば、これらのウイルスのうち、A型とB型の感染力はとても強く、
日本では毎年約1000万人、約10人に1人が感染している計算となるそうです」
こう話すのは危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏。
「帰省の時期で、すでに新幹線を予約してしまったからという理由で、インフルエンザなどの兆候があるにもかかわらず、
無理に旅を決行しようとしている人はいませんか?
感染症予防には、人混みや繁華街への外出を控えることが基本です。十分に栄養と休養を取り、
温度や湿度管理にも気をつけてお過ごしください。
また、他人にうつさないようにするためにはマスクの着用や咳エチケットも励行しましょう」
今回取材に応じてくれたのは、昨年、新幹線を使って年末帰省したという会社員のJさん。
Jさんは夫とお子さんとの3人で3席並びの指定席を予約していたという。
1年おきに夫の実家と自身の実家に年末帰省しているというJさん。久々に故郷の正月料理を味わえることを楽しみに、
親子3人しばしの鉄道の旅をゆったり過ごそうと車両に乗り込み「さあ出発」というその時、事件は起きた。
Jさんはその時の状況についてこう話す。
「中学生の娘が、ふと私に不安げな感じで耳打ちしたんです。
『ねぇママ、2つ後ろの席の女の子、見た?おでこに冷却シート貼ってる。ぐったりしてるよ』と。
棚に荷物を上げる時にさり気なく見てみると、娘が言った通り、幼い女の子が母親にぐったりともたれかかっていました。
これは明らかに熱があるな…という雰囲気です。ウチの実家には高齢の親たちがいますし、
娘は年明けに習い事の大切なイベントを控えていたので、マスクをしてはいましたが、2人とも不安な気持ちなりました」
列車が発車してしばらくすると、後方からゲホゲホという激しい咳が何度も聞こえてきたという。
咳は先ほど姿を確認した女の子と、その母親のものと思われた。
「その咳がひどくなるたび、振り向いてその音の方を見る人とか、隣どうしで話をする人が増え、少しざわつくような場面もありました。
皆さん不安に思われたんだと思います。
私たちは2時間以上乗車していなければなりませんでしたが、指定席は満席で席を変更することはどう考えても無理でした。
デッキに行くのもイヤでしたし…。なぜあんなに体調が悪そうな子を連れて新幹線に乗ってしまうのでしょうか。
せめて自家用車ですよね」とJさん。
新幹線乗車前にはもちろん体調チェックはなく、感染症罹患や発熱の状態は自己責任において管理しなければならない。
新幹線には優れた換気機能が備わっているとされるが、
特に感染症の流行シーズンには、いつにも増して利用者の良識と常識力が求められる。
周りへの配慮も必要ですし、お子さんの体調優先で行動をお願いしたいものですね。
帰省は来年もあります